完全栄養食であり物価の優等生である『卵』

電子レンジで半熟卵 生活

卵は完全栄養食

 当たり前のことですが、ヒヨコの体は卵から作られています。ひな鳥とは言えニワトリという動物の骨格、臓器、筋肉、体毛など、体を構成するのに必要な全てのものを卵は備えているということです。

 人間の体も初めは卵子から作られますが、すぐに母体から栄養供給を受けて成長し誕生します。そして一部を除いて人体のほぼ全てが食べたものを原料として日々少しずつ作りかえられています。即ち、私たちの体は食べたものによって作られているのです。

 私はとても貧乏なので、食費と医療費を極限まで抑えなければ生きて行けません。月の食費が平均6000円という生活を20年以上続けていますが、国民健康保険の被保険者が無料で受けられる健康診断で適正外となった検査数値はなく、健康状態は極めて良好だと言われてきました。そんな私が食の中心の一つに据えているのが完全栄養食である卵なのです。

サイズいろいろタマゴ
10個入りが14パックで140個。私一人分でほぼ1ヶ月分
卵の賞味期限のシール
14パック140個に貼られていた賞味期限のシール。1個だけ貼られていないものがありました

卵は物価の優等生

 『卵は物価の優等生』というフレーズをよく見聞きします。私は半世紀生きてきて、物価の移り変わりを経験してきましたが、このフレーズは正しいと思います。同じ物、同じサービスが値上がりしてゆくなかで、鶏卵はいつでも特売日に10個入りパックが100円前後で買えました。

 しかし、鳥インフルエンザによるニワトリの大量殺処分や、ニワトリの餌代高騰、燃料輸送費なども値上がりし、物価の優等生であった卵もついに値上がりしてきました。大雑把に言いますと、同じスーパーの同じセールで同じ卵のパックが、以前なら税抜き100円で買えたのに、今現在は140-150円になっているという感じです。

 それでも、人体に必要な栄養をできる限り安価でバランスよく摂取しようとすれば、卵しかありません

冷蔵庫の中は卵と蒸し大豆
冷蔵庫には卵と蒸し大豆とペットボトルに入れた水道水しか入っていません。夏場だけティーバッグから水出しした麦茶がドアポケットに

消化吸収率や手間も考慮した卵の最善の食べ方

 熱を加えることによって破壊される栄養素もあるので、生食が最善だと思って食べていた時期もありました。実際、熱に弱いビタミンは茹でたり焼いたりして食べれば、生で食べる時より少なくなります。しかし、卵を生で食べたときのタンパク質の消化吸収率は51%しかなく、半熟卵にして食べた時のタンパク質の消化吸収率は91%。卵をタンパク源として食べるなら、半熟卵(温泉卵)が最善なのです。しかも、電子レンジで半熟卵にすれば、洗う食器は一つだけで済みますし、エネルギー効率という点でも最善です。焼けばフライパンを洗わなければなりませんし、フライパンに油を使えば揮発して換気扇や壁を汚します。鍋などで茹でると洗い物は出ませんが、熱効率が悪く、特に夏場は暑くて困ります。また半熟にする加減も難しいです。

電子レンジで半熟卵を作る方法

電子レンジで使える食器に生卵を割り入れ黄身に穴を開ける

黄身が破裂しないように穴をあける
箸ぐらいの太さのもので突き刺しても黄身は崩れませんので、スプーン柄尻でも大丈夫です

直径15cm、高さ5cmの陶器に、Mサイズ2個を入れた様子です。黄身の破裂を予防するために箸などで穴を開けておきます。私は常に4ヵ所ぐらい刺してますが、一度も黄身が破裂したことがありません。

電子レンジで加熱する

蓋をして電子レンジで加熱
蓋は無くても大丈夫ですが、庫内を汚さないように蓋をしてから加熱する

 黄身に穴を開けておけば破裂の心配はありませんが、器と白身の間に閉じ込められた空気が原因なのか、白身が僅かに弾け飛ぶことがあります。レンジ庫内を汚さない為に、このような電子レンジで使える蓋の使用をお勧めします。私が使用しているのは『エンテック ALT09521 [ラップいらず 浅型 No.1521(特大)]』という、直径約25cmぐらいの商品。レンジのターンテーブルに近いサイズのものを買っておけば、大は小を兼ね、ラーメンどんぶりなどにも蓋ができて便利です。

 電子レンジの出力、器の温度、卵の温度によって、半熟になる加熱時間は異なりますので、感覚がつかめるまでは短い時間で区切って状態を確認すると良いでしょう。私の場合は500W、卵2個で1分30秒が基準となっています。暑ければ10秒短くしたり、寒ければ10秒長くしたりなどです。

500wで1分30秒加熱するとこのような状態に

 室温28度前後、冷蔵していたMサイズ相当2個、500Wで1分30秒加熱。やはりこの時期は加熱時間を短くしないと熱が通りすぎてしまいます。このぐらいになってしまうと箸で食べられますね。いつもは大きいスプーンを使わないと食べられないぐらい白身も半熟になるようにしています。

私は味付塩こしょうをかけて。醤油でも、何もかけずにでも

味付け塩こしょうをかけて食べています

 以前は煮ても焼いても生でも、卵には多めに醤油をかけて食べていましたが、至適血圧の上限に近づいてきたので、減塩のため何もかけずに食べるようにしました。減塩に慣れると、卵そのものに含まれる塩分すら感じられるようになります。今現在は卵を食べるときにこうしてかけている味付け塩こしょう以外では、全く塩分を摂っていないので、このぐらい多めにかけてしまっています…

 『S&B 味付塩こしょう』と『ダイショー 味塩こしょう』とで、どちらが私好みなのか食べ比べる為に両方購入しました。グラム単価に大きな差がなければ、今後はS&Bを買うことに決めています。

一日に食べられる個数、コレステロール、アレルギーについて

 一日のコレステロール摂取量の観点から、『卵は一日に1個まで』『せいぜい2個まで』などとも言われていますが、最近の研究結果では、一概にそうも言えないということです。健康診断の結果に卵の食べ過ぎによる悪影響が出ているようでしたら、当然控えるべきでしょうが、私のように問題ない場合は個数を気にする必要はないでしょう。私は1ヶ月平均にすると一日4個。1個も食べない日もあれば、10個食べた日もあります。要は、卵の他に食べるものとの兼ね合いだと思います。1日に10個食べた日は、卵以外には何も食べませんでした。(サプリメントで、マルチビタミン&ミネラル、ビタミンC、DHA、野菜粒は毎日飲んでいますが)

 アレルギーについては、私に関する限りでは、この20年で特に発生しておりませんが、生涯にわたって問題ないとは現時点では断言できません。ですので、予防線として、食べ過ぎには注意して下さいとは言っておきます。しかし、高カロリー、高脂肪、高塩分で、体に必要な栄養素が殆ど含まれていないジャンクフードで空腹を満たすよりは、比較にならないほど体に良いでしょう。

 卵と上記のサプリメントの他に、『蒸し大豆』を月に10~15kg(乾燥状態で)食べています。というか、それが全ての食べ物です。毎月6000円の食費は、このようにして実現しています。現在ほど困窮していなかった時には、大豆と卵の摂取量を減らして、その代わりにプロセスチーズを食べていました。『大豆・卵・チーズ』で必要なカロリーを摂取するのが理想と私は考えておりますので、なんとか収入を増やして、業務スーパーで激安チーズを買えていた時に戻したいです…

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