薬で治らなかった手湿疹(主婦湿疹)を手袋とワセリンで完治

手湿疹は手袋とワセリンで治す 生活

 手湿疹には20年ぐらい悩まされました。炊事洗濯をする主婦に多いことから『主婦湿疹』とも呼ばれましたが、『看護婦』という言葉と同様に、今となっては使うのに憚られますね。私のような主夫にもなれない独身男でも罹りますし…

どの皮膚科へ行っても同じ薬しか処方されない

ヒルドイドローションとサリチル酸ワセリン軟膏
ヒルドイドローションとサリチル酸ワセリン軟膏
ヒルドイドの底
残していたものだけでも、ヒルドイドを処方された年が違うことが確認できる

 手湿疹はかゆみが酷く、薬を塗らずに我慢しても治りませんし、悪化します。仕方なく皮膚科へ行って薬を出してもらうのですが、どの皮膚科へ行っても全く同じ薬しか処方されません。どこかに治してくれる皮膚科はないものかと、薬が切れる度に別の皮膚科へ行きましたが、決まって処方されるのが、『サリチル酸ワセリン軟膏』と『ヒルドイドローション』。前者はステロイド剤で効き目があり、塗り続けることで湿疹は消えてゆきます。後者は症状が軽いときに塗って改善や悪化を防ぐことを期待した薬らしいですが、私には塗った意味が全く感じられなかった。

 どの皮膚科へ行っても、20年ぐらい経っても治らないとなると、もう諦めの境地です…

13日間入院したら薬を塗っていないのに治っていた

 手湿疹の症状が一年で最も酷くなる夏場に、急性虫垂炎(盲腸)で入院しました。切らずに点滴薬で抑えることになり、13日間の入院となりました。手湿疹どころではなかったため、塗り薬も持参せず。
 入院中はできるだけ体を動かさないようにしなければならず、一度も入浴しませんでした。熱いおしぼりで拭くだけでした。すると、退院する頃には完全に湿疹が消えていました。夏場に薬も塗らずに湿疹が消えたことは一度も無かったので、手湿疹の原因が分かった気がしました。

私の手湿疹の原因は入浴による手の脂分抜けだった

 手湿疹を患うものとして、洗剤を素手で扱うことはしないようにしていました。掃除用、洗濯用、食器用の各種洗剤を使うときは手袋をしていました。しかし、手袋をして入浴するのはいろいろとやりにくかったので、数回試して断念。

固形石鹸
入浴時に使用している固形石鹸

 顔と体はこのような固形石鹸を使ってきました。こだわりはなく、ドラッグストアで安売を見つけたらまとめ買いです。これも8箱買いました。特別洗浄力が強いものを使ってきた訳ではありません。

エッセンシャルのシャンプーとリンス
エッセンシャルのシャンプーとリンス

 シャンプーとリンスは、時々安売されているものを試すことはあっても、結局『花王 エッセンシャル』が一番コスパがいいと使い続けて来ました。1980年代後半ぐらいからだと思います。ですので、リニューアルされて旧商品が投げ売りされているときにまとめ買いします。これらも15本ずつぐらい残っていますが、極貧、コロナ過、外見を気にしなくなったということもあって、2年前から貰ったバリカンで丸坊主にしているので、ストックが全く減りません。頭も石鹸で洗うようになったからです。このシャンプーの洗浄力は比較的強い印象ですが、さりとてシャンプー、手湿疹の原因になるとは思えませんでした。

 真冬になると毎日は入浴せず、1日おきだったり、外出せず誰にも会わない休みの時は数日入浴しないこともありました。手湿疹が一番軽いのがこの時期と重なります。逆に、入浴頻度が一番多い時期が一番酷くなります。入院して分かったのは『入浴しなければ手湿疹にならない』ということです。

今時のゴム手袋は髪を洗っても軋まない

ショーワグローブ(Showaglove) ニトリスト・タフ NO.883 パウダーフリー 左右兼用100枚 食品衛生法適合品 厚さ0.1mm ブルー Lサイズ
ショーワグローブ(Showaglove) ニトリスト・タフ NO.883 パウダーフリー 左右兼用100枚 食品衛生法適合品 厚さ0.1mm ブルー Lサイズ

 以前、手湿疹が酷い時にゴム手袋をして入浴したことがありましたが、髪は満足に洗えませんでした。その当時にこのような商品があったかどうか分かりませんが、この『ショーワグローブ(Showaglove) ニトリスト・タフ NO.883 パウダーフリー 左右兼用100枚 食品衛生法適合品 厚さ0.1mm ブルー Lサイズ』のような『ニトリルゴム製』の手袋はスベスベしていて髪を洗っても軋みませんでした。しかも2枚当たり30円以下。気を遣いながら使用すれば複数回使えますし、左右の区別がないので、破れた方だけ新しくしていけばいい。長期的なコストも抜群です。

ニトリルゴム製手袋
ニトリルゴム製で左右の区別がなく、コスパが良い

抜けた手の脂分はワセリンで補う

 ニトリルゴム製の手袋をしていても、手首から石鹸やシャンプーが浸入することもありますし、入浴中に破けてしまうこともあります。手首からの侵入は輪ゴムを使って軽減できますが、完全には防げません。また、手に油汚れがついてしまって、どうしても手に直接界面活性剤を使用しなければならない局面もあります。そのような時に抜けすぎてしまった脂分を補う為に使うのが『ワセリン』です。

ヴァセリン ペトロリュームジェリー(大)368g [並行輸入品]
ヴァセリン ペトロリュームジェリー(大)368g [並行輸入品]

 このワセリン『ヴァセリン ペトロリュームジェリー(大)368g [並行輸入品]』は大容量で、1000円前後。1個で6年以上はもつでしょう。塗りすぎるとベタベタして触ったものに付けてしまいます。寝る前に塗って、安くて薄い綿の手袋をし、就寝中に染み込ませるといいでしょう。私のような貧乏人でなければ、違うものを試してみてもいいでしょう。

失職し、コロナで外出もしない。入浴しなければワセリンも不要だった

 この記事を書いているのは8月18日。一年でもっとも手湿疹が酷くなる季節です。しかし、失職し、コロナ蔓延で外出もしない。誰とも会わないので頻繁に入浴もしない。予想通り、手湿疹は皆無です!ワセリンも全く塗っていませんし、たまに入浴するときには、入念に体を洗うため手袋は邪魔なので付けていません。それでも手湿疹はありません。毎日毎日入浴して石鹸とシャンプーを使っていたことが、手の脂分を必要以上に奪い、手湿疹の原因となっていたのです。

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